3D(3-Dimensions)
「3D」と聞いたときに何を連想しますか?昨今、Playゲームから医療、建築の分野でも大活躍しています。30年前までの業界では「都市計画をジオラマで検証する」こともありました。映画の世界でも「スターウォーズシリーズ」の当初は模型を駆使し三次元映像として撮ったり、日本では「円谷プロ」のウルトラマンなど、模型で作成したビルを怪獣が壊す映像にワクワクした方も少なくはないと思います。今日では、未完成のものを「形や空間を見る」ということができる時代になったのです。
上の2つの画像は、3Dで作成したデータを本物のように見せるために「画像処理(レンダリング)」したものです。建物の外からの光量がPCによって計算され、反射率や色合いなど緻密に再現されています。実際に、建物を建てなくても、データだけでこれらのイメージ検証は可能なのです。
下の画像は「乃木坂の結婚式場(控えの間)」を打合せ用に作成したものです。レンダリング処理する前の3D画像です。
高級車と言われる車種を「3Dソフト」で作成し、レンダリングしたモデルです。ヘッドライトの光量調整も可能です。ボディーのツヤも反射機能により空や周りの風景を反射することができます。すべてミリ単位の作成となっています。建物(駐車場)プランの空間の余裕など検証できます。
The 2023 Masters at Augusta National
今年は2023年4月6日(木)が開幕でした。実際には、最終日が日曜日だとすると6日前の月曜日から「マスターズ ウイーク」というゴルフの祭典が始まり、出場する選手たちの家族を交え「パー3コンテスト」などのイベントが行われます。本番のトーナメントをする本コースではなく、(次図の左上)クラブハウスの隣接に配置された70〜140ヤードの9ホール(パー27)の特設コースで行います。スコアーなど気にせず「ファミリーの交流」といった感じです。出場する家族たちは、マスターズトーナメントの「キャディが着るツナギ」を着ます。小さいお子さんの「ツナギ姿」は特にかわいいです。
TBSテレビ:マスターズ(コース紹介)
マスターズ・トーナメント公式サイト(USサイト)
観戦したのは1987年のラリー・マイズ氏が優勝した年です。最終日、グレッグ・ノーマン (Greg Norman) とラリー・マイズ (Larry Mize) のプレイオフとなり、勝負がついたのは11番ホールでした。ラリー・マイズ (Larry Mize)
の2打目はグリーンにオンしませんでした。このピンチの時に、グレッグ・ノーマン (Greg Norman) の表情は無表情でした。ラリー・マイズの3打目は、グリーン右手前からのピッチショット。重い空気に包まれてショットしたボールは、奇跡のチップインバーディーとなり、グレッグ・ノーマン (Greg Norman)
は「まさか!」という表情。今でも思い出します。世界中の観戦している人たちも驚いたことでしょう。このゴルフコースは、世界中から集まったギャラリーが大勢来ていて、とても綺麗なコースという印象でした。
ちなみに、マスターズではギャラリーのことを「パトロン」と呼びます。
【観戦ポイント】
現地で「どのホールを観戦するか?」と誰しも考えることだと思います。実際、広いコースに何万人という「パトロン(ギャラリー)」が行きかう中で、トップクラスのゴルフプレーヤーたちを同時に何人も観戦できないからです。また、予選なのか決勝ラウンドなのか、その日の組合せによって、自分が見たいプロ選手が、何時何分にスタートして、どのホールをプレーしているのか、情報がほしいところですが、そうはいきません。「推し」の選手を特定して「追っかけ観戦」するのもOKです。
【お薦めのホール】
No.12ホール PAR3 / 155Yards
奥行きのないグリーン、手前クリークへの傾斜などわずかな距離の誤差が命取りとなるホールです。ティーグランドあたりは無風なのに、読み切れないグリーン上空の風。運も左右して、せっかくグリーンの淵に落ちたボールがゴロゴロと転がって水の中に「ポチャ!」と落ちてしまうこともあります。「ア~っ!」とトーンをさげた歓声はプレーヤ-の胸にも刺さるのでしょう。
No.13ホール PAR5 / 510Yards(466.34m)
ティーGからはグリーンがまったく見えないホールです。大きく左に曲がったフェアウエーにドローボールでロングヒットを狙います。しかし、左を意識しすぎると真っすぐ飛んで大きな樹の根本に打ちこんでしまいます。アイアンでも「2ON」は十分に可能ですが、左サイドはグリーン手前までクリークの帯なのです。グリーンの奥は4つの大きなバンカーが並んでいます。実況中継で「アーメンコーナー」と言われる理由は、ここでミスしたら「アーメン」になってしまうからなのでしょう。
No.15ホール PAR5 / 550Yards(502.92m)
世界のプロたちにとって「2オン」が可能なホールですが、このホールこそ天国と地獄の分かれ目となります。完璧な2打目が要求されるホールで、プロたちは、グリーンを究極に狙いますが、手前は池、奥に外しても下り傾斜のが残る難しい距離感が、マスターズトーナメント最終日にトップから転落して・・・という見出しになり得る。イーグルなら「-2」となり、「2オン狙い」が池ポチャとなった場合、最悪のシナリオになってしまいます。
No.16ホール PAR3 / 170Yards(155.44m)
このホールのカップの位置が重要です。予選~最終日によって、どの位置にあるのか——。観戦の醍醐味となります。ここの傾斜の凄さは、パッティングするプレーヤーの向いている方向を確認してください。「なんで、そっち向いてるの?」というくらい普通ではない方向を向いているのに驚くことでしょう。ティショットの正確性に加え、アプローチ・パットの極めて繊細なタッチも要求される究極に緊張するホールなのです。思いもよらないボールのスピードと制御できない勢いは、Goodショットしたとしても、右側から左の池に向かっての極端な下り傾斜がドラマを生みます!この隣は、15番ホールのグリーンですから、マスターの誰かが、神技プレーした時の大歓声は「鳥肌モノ」です!